ニュースレターノウハウ VOL.49

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コミュニケーションの上達法

ニュースレターを作成させるコツとして”心理学”を学びながら、その手法をニュースレター作成に応用する方法を紹介しています。

心理学は、ニュースレター作成だけでなく、あらゆるところで役に立つ知識ですので、あなたのヒントになれば幸せです。


ニュースレターは、あなたもご存知のとおり、コミュニケーションツールです。

ニュースレターを通じて、いかに読者とより良いコミュニケーションを築いていくか、その方法を考えなければなりません。

そこで、コミュニケーションについて掘り下げてみたいと思います。


あなたは、「キング・コング」という映画を見たことがありますか?

監督は、「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン監督です。

南海の孤島に冒険映画の撮影に向かう一行にトラブルが発生します。

主演女優のアン(ナオミ・ワッツ)が、先住民に誘拐されて、キング・コングの生贄に差し出されてしまいます。

獰猛なキング・コングにさらわれて、絶体絶命の危機をむかえたアン。

彼女は必死に、コングとコミュニケーションをとろうとします。

しかし、所詮「猿」ですから、言葉は全く通じません。

そこで、ひらめいたアンは、得意のパントマイムやジェスチャーで、笑いを誘う動作をコングの前で演じました。

すると強暴だったコングは、アンに興味を示します。

そしてそこから、アンとコングのコミュニケーションが始まります。

猿と人間ですから、言葉は全く通じません。

しかし、言葉は全く通じないというのに、気持ちはとても通じました。

やがてアンとコングは、強い心の絆で結びついていく、という物語です。


言葉が全く通じないのに、なぜ二人はうまくコミュニケーションできたのでしょう?

その答えを、心理学では明快に与えてくれています。

そして、そこにビジネスの大きなヒントが隠されています。


以前から何度も話している「バーバル・コミュニケーション」と「ノンバーバル・コミュニケーション」です。


バーバル・コミュニケーションとは、言語的伝達。

言葉の意味内容だけの伝達です。

ノンバーバル・コミュニケーションとは、非言語的伝達。

言葉の内容以外の全ての要素が、ノンバーバル・コミュニケーションです。


例えば、ニュースレターの原稿。

その原稿内容や文章自体は、言語的伝達の内容となります。

しかし制作者は、自分なりの言い回し、表現、イラスト、写真、表情描写、絵文字などの技法を交えて、ニュースレター原稿を作成します。

ここに、ニュースレターの原稿といっても、作者によって伝わり方が全く違ってくる原因があります。

それは、ノンバーバルな要素が違うからです。


たとえば、読者に「感謝の気持ち」を伝えるのに、心から真心を込めた満面の笑顔の写真を載せるものと、ただ「感謝しています。」と書くだけのものでは、お客さんに対する印象が全く変わってきます。

文章としては、全く同じ「感謝しています。」なのに、です。


何が違うのかというと、ノンバーバルな要素が違うわけです。

というか、ノンバーバルな要素が、印象を大きく変えるのです。


「キング・コング」の場合、最初アンは「No!!」と叫んでみたり、言葉を使ってコングとコミュニケーションをとろうとします。

つまり、バーバル・コミュニケーションに頼ろうとしていました。

しかし猿相手にバーバル・コミュニケーションが通じるはずもなく、全く無意味なわけです。


それに気付いて、パントマイムやジェスチャーという、ノンバーバルなコミュニケーションに切り替えます。

そうすると、非常によくコミュニケーションがとれるようになり、コングとの信頼関係が急速に出来上がっていった、ということです。


コミュニケーションにはバーバル・コミュニケーションノンバーバル・コミュニケーションがあります。

多くの人は、どんな言葉をしゃべろうか?何と言おうか?といった、バーバル・コミュニケーションに頼ったコミュニケーションをしようとします。

しかしそれだけでは、うまく通じないのです。


あなたもノンバーバル・コミュニケーションで、お客様とのより良いコミュニケーションを考えてみてください。


木曽

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